友達の誕生会にて
こちらに来て何度となく娘が友達のバースデーパーティに招待してもらい参加しています。仲の良い友達を家に集めた子どもだけのパーティー。そういうシチュエーションでは当然ながらお昼ごはん、バースデーケーキといった食べ物が1つの楽しみとなります。
そこで気になってしまうのが「よその家で何を食べるのか?」ということ。
我が家では、娘が生まれてから市販のお菓子、白砂糖もの、チョコレートを一切食べさせていません。シュタイナー学校繋がりの友達であればどちらかというとそういう家庭の方が多いのだろうけど、もちろんそうでない家庭もあります。特に上の兄弟が多い家庭だと小さい子の食べ物まで気を遣っていない場合がよくあります。
以前パーティーへの招待状を貰った時、娘が「もしチョコレートケーキが出たらどうしたらいいと思う?」と聞いてきました。
もちろんそこで「チョコレートケーキは食べないで」ということも出来ます。事前にその子のお母さんに電話して、食事のことや、してほしくないこと、与えてほしくないものを伝えることもできます。
でも、僕はどちらもせず「誕生日は特別だから、何でも食べていいよ。」と答えることにしました。
僕は、子どもは5歳になるまでに甘すぎる物や化学調味料で味覚を麻痺させなければ、その後は「自分の味覚を信じなさい」で大丈夫だと考えています。
0歳から5歳まで
当然ながら、0歳の赤ちゃんの舌は全てを感じ取る繊細な味覚を持っています。母乳を通じてお母さんが食べたものの変化まで感じ取ります。全ての赤ちゃんはその能力を持っているのに、0歳の時から甘すぎるもの、化学調味料、嘘の味を食べ続けることによって次第にそれを失ってしまう。
それはその親のせいというよりは、便利で簡単を追求する時代の代償かもしれません。でも、時代は時代。家庭は家庭。僕たち親のちょっとした気づき、気配り、手間をかけることで、守ることが出来るものでもあります。それを少なくとも5歳くらいまで守ってあげられればよいのです。
うちの娘はもう6歳。5歳になって友達の誕生会などに行くようになり、いろんな物を食べてみているようです。そして今では親としても特に制限していません。しかし娘はお菓子によって「甘すぎて食べられない」「舌がピリピリする」といって自分から辞退することがよくあります。子どもの繊細な味覚は、成分表を読まくても分かるようになるのです。
5歳くらいまでに、ちゃんと本物の味を感じる味覚を守ってあげられれば、自分で判断できるようになる。もちろん知識ばかりをあつめて「絶対だめ!」とストイックになることは逆効果。無条件に禁止するのではなく、食べ物ごとに「なぜお母さんは食べない方を進めるか」をしっかりと伝えること。そして直接的に否定するのではなく、食事環境が自然とそうなるように、親は少しづつ影から補助をすることが大切だと思います。
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