久しぶりに餃子を作りました。
餃子手作りは全く珍しいことではないと思いますが、我が家では皮から作ります。
最終的に餃子は強めのタレで食べるので、言ってしまえば冷凍ギョウザでも、市販の皮で手作りしてもまあそれなりに美味しいのですが、生皮で作るとずっとずっと美味しくなります。
皮から作る簡単な方法をご紹介します。
餃子の皮作り
餃子を作ると決まれば、まずはパン屋さんに小麦粉を買いに行きます。
この辺りではオーガニックの小麦粉をその場で石臼挽きして売っているベーカリーがあり、いい小麦粉が手軽に入手できます。「有機、石臼挽き、挽きたて」となると、日本ではなかなか手に入りづらく、値段も高いと思いますが、オーガニック食材店や通販であれば手に入ると思います。もちろん普通のスーパーにある小麦粉でも問題ありません。
そして夕方から生地をこね、30分ほど寝かして皮にしていきます。
生地を伸ばすのにはパスタマシンを使います。
パスタマシンで7番か8番の薄さまで帯状に生地を伸ばします。
そして、メイソンジャーの大口サイズの蓋をギュッと押し付けて丸くして出来上がり。
生皮は水分も多くすぐにペタペタとくっついてしまうので、伸ばす段階で片栗粉を多めにまぶしておきます。
1つの帯から5、6枚の餃子の皮ができます。切れ端はもう1度丸めて、それをひたすら繰り返す。手間がかかりますが、みんなで手際よくやれば30分で100枚くらいは作ることができます。
皮を手作りするというと綿棒で1枚づつ伸ばすのが普通ですが、それだとどうしても分厚い皮になってしまうこと、そして子どもには少し難しい。小さな子どもと一緒にやるときはこれがおすすめです。
餃子作り
あとは普通の餃子作りと同じように包むだけ。
餃子は材料さえしっかりできて上手に焼ければ美味しさは変わらないので、包み方は子どもたちにお任せ。変な形の餃子を沢山作りましょう!
生皮餃子レシピ
生地
- 小麦粉All-Purpose 2カップ(日本なら薄力粉1.5カップ+強力粉0.5カップ)
- 水150cc
5分くらいこねて30分寝かす。好みの薄さまで伸ばして型とり。この分量でとても薄く作って60枚くらい。厚みによって出来上がる枚数にかなり差があるので、最初は生地を多めに用意しないと足りなくなるかも。
具
自由
おすすめのパスタマシン
イタリアの老舗メーカーMARCATO DESIGNのパスタマシン。シンプルでしっかりした創りです。
2つのローラーの中を生地が通り、レバーをくるくる回して薄く伸ばすというシンプルなものです。元々パスタ用ですが、うどん、ラーメン、そして1mm以下の薄さまで調節できるので、餃子の皮も作れてしまいます。
製麺機にはハイテクなものもありますが、もし子どもと一緒に作るならこういうシンプルな道具をお勧めします。
シンプルで、基本的な物を
「材料を投入してスイッチ入れてハイ出来上がり」というのは、手作りには違いないと思いますが、大切なのはそのプロセスではないかと思います。プロセスを理解せず「ある機械の使い方を知っているだけ」ではその機械が壊れたら何もできなくなってしまいますが、プロセスを理解していれば、どんな道具にも、そしてもし道具がなくても何かしら道具の代わりになるものを自分で考えて対応することができるようになります。
特に料理の場合は材料の加減、水加減、柔らかさの加減、厚みの加減、加減を知ることが全てだと思います。こういう加減は説明書の中で数値で説明することは不可能で、人が経験の中で「このくらい」として覚えていくもの。料理を覚えるということは、便利な道具を買ってレシピ通りに作るということではなくて、「加減」が分かるようになってくることだと思います。
近年の日本では家庭用電化製品のハイテク化は目覚ましいものがあります。
全自動オーブンレンジ、HI炊飯器、ホームベーカリー、製麺機。コマーシャルや広告で宣伝され、みんなが買っていると、だんだん欲しくなり、それがあれば生活がより良くなる!と錯覚しまうものですが、そういう物が並んだキッチンというのはなんとなく滑稽であり、物悲しい感じがします。
僕もデジタルモノは好きな方ですが、少なくとも子どもと一緒に使う道具には「最もシンプルで、そのデザイン・構造のまま永く使われていて、電動でない物」を選ぶようにしています。
子どもと「食」を考える 1 / 習慣 | | デジタルパパの子育て日記
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