日本では地方都市郊外のマンションに住んでいましたが、週2回のゴミの日に、自治体指定の20Lゴミ袋一杯のゴミ(3人家族)を出していました。
今こちらでの生活では、ゴミの収集は2週間に1回、大きめの紙袋に1つ出すだけ。
特に食生活は変わっていませんが、ゴミの量が半分以下になっている理由はどんな所にあるのか。こちらに来て取り入れた日々の生活で毎日利用するキッチンでの工夫を紹介します。
Mason Jar
これは日本でも使っている人はいると思いますが、こちらではMason Jarは絶対不可欠な存在です。何の変哲もないビン、そして2ピースに分割される蓋。
手作りしたジャム、穀物など乾物、多めに作ったスープ、とにかく全てこれに入れます。何か保存したいとなれば、沢山ストックしてある3種類くらいのサイズのMason Jarから1つ選び、物を入れ、蓋を締めるだけ。中身が空けば洗ってまた使う。
ビンは口広で入れやすく洗いやすい。蓋も2ピースになっていてバラバラに洗浄乾燥できて常に清潔です。
そしてファームやマーケットで売られている物もこれに入っている事が多く、中身を食べてしまえば再利用。ビンの部分、蓋の部分を別々にある程度ストックしておけば数を管理していなくても常に流動的にみんなのキッチンを行ったり来たりしている感じになります。
Mason Jarという世間に広く普及している定番商品があることは本当に便利だと思います。
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ラップ
何を保存するにもとりあえずパッと出してピッととめて、使い終わったら捨てる。ラップはキッチンにはなくてはならないもの。
と、思っていましたが、こちらではAbeegoという代用品を利用しています。
Abeegoはヘンプ(麻)とコットンに蜜蝋、天然樹脂、ホホバオイルなどでコーティングされている布です。これをラップ代わりに使います。
蜜蝋によって空気は通らなくなり乾燥を防ぎます。そして食器にギュッと押さえつけた状態で形がキープされ、しかも少し張り付くようになっているため、ラップと同じように機能します。
そして洗えて繰り返し繰り返し使えます。サイズ違いで3,4枚あれば、ラップは本当に要らなくなってしまいます。
Abeego:Abeego: Beeswax Wrap that Keeps Food Fresh
コンポスト
生ごみを家庭の庭に埋めて堆肥にする。
日本でも田舎では当たり前のことですが、こちらではそれがより一般的だと感じます。集合住宅でない限りほぼ全ての家庭がそのようにして生ごみを処理しているようです。
こういった少しづつの違いが、結果として家庭ゴミを半分(我が家の場合)にしています。
消費社会の限界
カナダは日本のように高度に便利なモノやサービスがありません。
あらゆるものが少し遅れていて、しかも高い。日本の便利な生活と比べていれば、嫌になってしまうことばかりです。
でも、リサイクルに取り組む姿勢、人が暮らす上での環境への配慮には感心する部分がとても多くあります。
そんな2つの文化を見ていると、簡単さ・安さを求め続けた「便利グッズ」 は先進的なのではなく、実は大きく遅れているのかもしれないなと感じてしまうこともある今日この頃なのでした。