掛け算は日本語でも英語でも、1桁は基本的に丸暗記をすることから始まると思います。
シュタイナーでは丸暗記ではなく、数字の規則性とそれによって出来る幾何学図形、そしてその美しさを見つける、感じるといった方法が沢山取り入れられています。
かけ算の導入として簡単にできる、かけ算九九の道具を紹介します。
シュタイナーの糸かけ掛け算
円を10等分して10本のピンを打ちます。
そして0〜9までの数字を書きます。
0を起点にして糸を結びます。
そして掛けられる数ごとに、1〜9を掛けた結果の1桁の数のピンに糸をひっかけて行きます。
3の段の場合
3の段ではこんな図形ができました。
大人が想像すればすぐに分かると思いますが、1の段はただ外周をつなぐ10角形に、5の段は0と5を行き来する一本線になります。そしてそれを除けば、図形のパターンは結果的に3種類しかありません。
でも、暗記で九九を覚えた子がこれをやると「単に丸暗記していた九九がこんな綺麗な形ができた!」と楽しくなります。そして9までやって、5が一本線なこと、図形のパターンが重複する段があることを自分で発見して、何故そうなるのかを考えるのも楽しいと思います。
糸の色を変えて全部のパターンを重ねてみると、また何か新しい発見があるかもしれません。
2年生くらいの掛け算暗記中のお子さんに、おすすめです。
作り方
ボードに円を書いて、そこに釘を打ち込むだけですぐにできます。
もちろん紙に書いて鉛筆と定規でもできます。
僕は、いつも使える木のおもちゃとして家にあるといいなと思ったので木で製作してみました。