6歳という大切な時期に


シュタイナー/ウォルドルフの理念では、6歳から7歳の時期を大きな変革の時期としています。ここが明確な発達段階の区切りとしていて、小学校に上がるかという判断には年齢はそれほど関係ありません。

6歳の時期について、WALDORF LIBRARYの文献を紹介します。

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Six – An Important Year

http://www.waldorflibrary.org/journals/24-waldorf-journal-project/1009-waldorf-journal-project-7-six-an-important-year

人間にとって7歳までの期間は人生の中でも最も大きな変革が進む時。
生物学的には人の細胞は7年間ですべて入れ替わるということはよく知られています。それは、あなたの目の前に立っている7歳児は、生物学的に言えば同じ子どもではないということを意味します。その子は身体の組織全体が新しいものになっているのです。

それは子どもが描く絵にはっきりと見ることが出来ます。
絵の中に人間と一緒に家や車、ボートなどが含まれるようになります。そして明確な境界線が出てきます。絵の中の人間は地面に立っていたり、家の中に入っていて、そして自分の体全体が映っているような構図になります。

また、お城、砦、山といった、曖昧だったり様々なテーマが偶発的にごちゃまぜになった絵が顕著に見られるようになります。

重要なのは、子どもはお絵描きを通してその構図を自由に表現していることであり、大人の教育的視点でいうところの、何か特定のアジェンダなどは持っていないということです。

身体的な成長も顕著になります。例えば顔が長くなり、鼻が大きくなり、頬は丸みをおびなくなり、歯に変化が起こり、手足や指は伸び、お腹は小さく丸みをおびたものではなくなっていきます。

そして視線も以前よりは活発ではなくなります。これらの外側の変化は、子どもにとって明確な運動神経の発達にも繋がっています。

子どもが以前よりちょっと不器用になってしまう期間でもあります。新しい身体の動かし方をマスターするのには少し時間がかかるのです。
ミルクのコップは倒れ、イスはひっくり返り、怒りや苛立ちを感じやすくなります。
そして自己意識の感覚は繊細になり、5歳の頃にあった安穏感はなくなっていきます。短期間の混乱を感じる子どももいますが、その環境にに正しいインスピレーションが存在している限り、遊びや熱中することへもすぐに戻っていくでしょう。

自然に子どもたちは同じ年齢の子たちと自分を比較するようになります。
5歳の頃、彼らは一番強く、一番賢く、タフでした。そして今、7歳になると彼らは繊細で傷つきやすくなり、以前ほど快適ではなくなっていきます。

子どもたちは、自分より何かを上手にできる友達(弓を結べたり、側転ができたり、馬を描けたり、指編みが上手だったり、サッカーが上手だったり、ボードゲームのやり方を知っている子)を注意深く見るようになります。

「何も知らない、分からない」ということが、「憂鬱」という感覚として定義されるのです。

発達の違いは、同じ年齢グループの子ども同士での比較するとよく分かります。
自分よりより小さな子ども達とうまく遊べなくなることは、違和感や自己権をの感覚となります。その代わり、幼稚園のクラスが年齢混合である場合、年齢の大きな子ども達は発達段階に合わせた大切な役割や権限を持っています。

大きな子は、大きな子と関係を持つことで恩恵を受ける小さな子によって尊敬され、真似をされます。
幼児期に自分より年齢の大きな子と遊ぶ経験をしていない子は、その後の小学校での生活のための十分な準備ができません。幼稚園生活の間で、小さな子は自分たちが大きな子になる順番を楽しみになります。

なので、ついにそんな年がやってきたときには、時の流れや空間を認知する新しい感覚が目を覚ますのです。

幼稚園での生活のなかで「すべてはつながっていく」ということを学びます。
日常生活を日々繰り返し、そして1年ごとのお祝い行事などが繰り返されていくということを知ることは、喜びの感覚と成長する力を呼び起します。

シュタイナー/ウォルドルフ幼稚園での同年齢クラスは、混合年齢クラスとほぼ同じように機能しています。子どもたちの互いの関係性は発達段階と個性によって異なります。
大人たちは心身の発達が早めの子どもたちに、そうでない子どもたちを気遣い、サポートするよう手助けします。そして何が起きるかというと、混合年齢クラスの場合では幼稚園期を一緒に卒業する子どもたちのグループが最後には離れ離れになってしまう一方で、同年齢クラス構成の場合は継続感ができるのです。

最初の7年という期間の教育学的な原則は「まねっこ」です。子どもは5歳半頃からゆっくりと権力という概念に気づき、口頭での情報共有をより活発にするようになります。 実際にはこれはまだ単なる真似によるもので、次の発達段階への始まりに過ぎません。
この時期(実際には9歳頃まで続くこともある)においては早期教育をすることは考えず、創造的な刺激や好奇心を大切にし、育んでいきます。

同時に、この時期は何なる欲求である「want」から物事はどうあるべきかを理解する「shoud」へと変わっていくときでもあります。

洋服はハンガーにかけるべき、食事の後テーブルを綺麗にすべき、1日の終わりに感謝をするべき、頼まれたお仕事をやるべき、お花に水をやるべき、バッグにお弁当を入れるべき、信号が青になってから道を渡るべき、といったことです。

(続く)

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実際はこの記事はもう少し続きます。興味があればぜひ読んでみてください。

http://www.waldorflibrary.org/journals/24-waldorf-journal-project/1009-waldorf-journal-project-7-six-an-important-year

この春、第1子が幼稚園や保育園を卒業して1年生になった方も多いと思います。
どんな子も、年少、年中、年長ときて小学校1年生、と年齢そのままに発達していくように感じられますが、すべての子にとってそうではないこともあります。
子どもの様子を冷静に長い目で観察し、焦らず急かさず向き合っていくことが大切なのかなと思います。

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