また久しぶりの更新となってしまいました。
年末年始1ヶ月ほど日本に滞在していたので、しばらくは日本での子ども関連の出来事を書いていこうと思います。
保育園でクリスマス会
前回の帰国時にも訪れた、日本で通っていた保育園に、今回も行ってきました。
ちょうどクリスマス会があるから聖歌隊で一緒に歌おうと誘ってくれて、曲目を教えてもらって事前に練習していました。
娘はやはり熱狂的な大歓迎を受けて一瞬でクラスの中に溶け込んで行き、僕たちも他のお父さんお母さんたちと話ながらクリスマス会に参加しました。
年少から知っている子どもたちももう年長。年長クラスは襟付きの衣装とベレー帽をかぶってみんなの前で歌います。
最後に抜擢されたお父さんによる安っぽい衣装のサンタがやってきて、みんなにプレゼントを配る。とても日本風で庶民的なクリスマス会でほのぼのとした時間が流れて行きました…。
餅つき大会
この園では、毎年園児による餅つき大会もやっています。
園庭でもち米を蒸すところから始まり、それを臼に移し、年長さんが順番に杵でつく。そして出来たての餅をきな粉や醤油を付けてみんなで食べます。
餅つきは平日の保育時間ですが、今回その保育時間にも来ていいよ!と園長さんが言ってくれたようで、娘は母と共に張り切って平日朝に登園していきました。
娘が在籍していたのは年少年中で、餅つきは見学だけでしたので、今回初めて杵と臼で餅つきができて大喜びだったようです。
そして出来上がったお餅はきな粉や醤油につけ、青空のもと、園児みんなで食べる。
今は田舎でも杵と臼で餅をつく家庭は少なくなってきているので、都市部の子にはなかなか貴重な経験です。スーパーで売っている物とは舌触りも全く違うので、本当のお餅を自分たちで作れるなんて、本当に幸せなことだと思います。
「臼」と聞いて子どもたちに身近なのは「さるかに合戦」ですが、昔からある方の「かにむかし」をご存知でしょうか。
ある40代の友人が、自身が幼少期に読んで保管していたという古い「かにむかし」を持っていて、娘に貸してくれたことがありました。「かにむかし」という響きもなんとも味わい深く、墨絵のような絵で描かれた素敵な絵本です。もし絵本を買う場合、さるかに合戦ではなく「かにむかし」がおすすめです。
保育園
日本の保育園での経験についてはまだブログで触れていませんが、この園はいわゆる普通の保育園とは違っています。長い歴史があり、昔ながらの木造園舎、指針はいわゆる自然保育のような感じで、食事もかなり拘っていて、保護者会が大きな役割を担っています。
保護者会の繋がりは強く、園も保護者に対してものすごくオープン。そういう園だけに、退園してしまった僕たちのこともこんなに当たり前に受け入れてくれるのかもしれません。
こうして日本の保育園に訪れ、娘が毎日そこに通っているかのように完全に溶け込んでいるのは親としてもとても不思議な感じがします。カナダの幼稚園では全く違う文化、違う言語、違う友達と日々を過ごしているのに、なぜここまで一瞬で溶け込めるのか、と。子ども同士っていいものです。
娘にとっても、帰る場所、迎えてくれる仲間がいるというのは、1つの心の拠り所になっていると思います。
いつかこのブログでも紹介したい思っていた本ですが、「子どもが育つ玄米和食 高取保育園のいのちの食育 」の中で高取保育園の園長がこんなような事を書いていた気がします。
「保育園は、子どもたちが、大人になってもいつでも帰ってこられる場所。」
娘にとっても、その保育園はこれからもずっと大切な場所になるのかもしれないな、と感じています。