今回のキャンプでは食事を自家製ドライフードで準備しました。バックパッキングでは数日分の荷物を軽量化、最小化するため、キャンプと言えど生の食材を担いで行くことはありません。
普通はインスタント食品やフリーズドライ食品を利用すると思います。日本でもアウトドアショップに行くとドライフードコーナーがあり、その場だけスーパーの乾物売り場みたいになっていますよね。これらの製品は、軽くて小さくて、現地で水とバーナーだけあればすぐに食事をすませることができます。
今回、そのフリーズドライ食品のようなものをすべて家のキッチンで自作しました。
自家製ドライフードの作り方
献立を決める
キャンプの全行程の計画が決まると、食事の回数が決まります。
今回は4日間で10回。バックアップに1食を追加して11回、✕ 7人分、合計77食分を背負って行くということになります。
献立の決め方のざっくりとしたパターンは
朝:豆スープ系で軽く
昼:クラッカー等で時間がかからない軽食
夜:豆スープやお米などしっかりとしたもの
という感じで11回分の食事の献立を決定します。
そしてそのまま、調理していきます。チリコンカルネ、ひよこ豆スープ、レンズ豆スープ、バターチキン… 7人分なので1つ1つが大鍋いっぱいくらいの量に。この際、どれも水分を少なく(濃すぎるくらい)で調理します。
ディハイドレーターで乾燥
水分少なめでどろっとした状態のスープ等をディハイドレーターのトレイに広げ、乾燥開始。
ディハイドレーターはローフードを取り入れている方にはお馴染みの道具だと思いますが、温風を食材に吹き付けて水分を蒸発させる食物乾燥機です。
数時間後、スープはパリパリ、サラサラとしたものになります。そうして1食分づつジップロックにまとめていきます。
調理風景
そんなの美味しいの?と思うところですが、このバリバリ、粉々になったスープ、再度お湯で煮込むことで驚くほどそのまま再現されます。
キャンプ地で、水を汲んできてしばし煮込むだけで、数日前にみんなで作ったスープが、出来立ての状態で現れるのはとても面白いですよ。
今回、ある日の朝食はおかゆと味噌汁の組み合わせだったのですが、本当に美味しかったです!
(お米は非常に重いので基本的には献立に入れません。今回お粥にしてから乾燥させてみたらかなり軽くすることができました。味噌汁は、通常の分量の味噌と具材、粉末だしを少しの水で混ぜてそのまま乾燥させます。)
子どもの行動食
次に食事と同じくらい重要な行動食。
行動食をとる理由
子どもは胃が小さいので、バックパッキング登山ではこまめにこまめにおやつを食べることが大切です。一度の食事をしっかりとしたボリュームにするとどうしても体が重くなったり、眠くなったりしてしまいます。1日中活動することになるため行動食としておやつを常備して、休憩のたびに食べて常にお腹が空いていない状態にします。
そうすることで、食事自体の量も少なくてすみ、それは食事仕事自体を簡素にすることにもつながります。先ほどの食事の献立は「豆スープだけ」だったりとかなり少ないように感じるかもしれませんが、こういった理由があります。
ドライフルーツ
ストロベリー、バナナ、マンゴーといったフルーツをスライスし、ディハイドレイターで乾燥させて自家製のドライフルーツを作ります。こちらも量としては大量です。またナッツ類、ベリー類、チョコレートもたくさん用意。
パッキング
作った食事すべてで、2人のバックパックがフルになったくらいだったと思います。テントやシュラフ、調理器具などと合わせて、体積や重量を考えながら全員のバックパックで分散していきます。
おやつは全員共通の荷物と違って個人的なものなので、おやつだけは自分専用おやつ袋で自分のバックパックで持つ、という方式にします。
自家製ドライフード作りのすすめ
作業はかなり大変ですが、この作業自体が子どもたちにはとても楽しい仕事でもあり、自家製だとすべての材料をオーガニックにするという選択もできます。自分で作るのはとてもおすすめです。
子どもとバックパッキング:現地での食事 デジタルパパの子育て日記
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