以前見かけたかけたブログで、庭に植えた野菜を掘り出す作業を子どもに体験させたという日記があり、その中に「食育」という言葉が出てきているのに気づきました。
食に関する考えを深めることは、子ども時代の教育の中で最も大切なことの1つだと思います。
食育という言葉を使うと何かそういった特別なイベント事やワークショップのようなものを想像してしまいそうですが、僕は毎日の生活習慣そのものだと思います。
それは、たまたま機会があったとしても、日常的にファストフード店やコンビニを当たり前のように利用したり、産地や原料といったことよりも安さ便利さを優先する習慣があれば、子どもにとってその体験は単なる「ある日のイベント」に過ぎず、
「ただ楽しかった思い出」ももちろん大切ですが、食は生きる上で一生必要なことで、子どもの頃からもっと時間を使って考える機会があってもよいのかなと思います。
ある日のイベントではなく、毎日の生活習慣
「ある日のイベントではなく、毎日の生活習慣」だとしたら、具体的に何をしたらよいのでしょうか。
食に関して子どもと一緒にできることとは沢山あります。
野菜を作る
もし家庭菜園があるなら、土作りから初めて野菜を育て収穫して食べることは素晴らしい経験になると思います。集合住宅では難しいことかもしれませんが、貸し農園、共同農園を探してみるのもいいかもしれません。
どこから来たかを考える
産地にこだわるというと、日本各地、世界各地から良いものを選んで買うという考えになりがちです。でも、地域経済や、輸送のための環境負担を考えれば、自分の住んでいる場所からできるだけ近い所で採れたものを買うべきだと気づきます。「これは○○さんが育てたお肉」「これは○○で採れた野菜」「これはあそこの海で獲れた魚」と、子どもたちが想像できる範囲の地名で話ができると、感謝の気持ちも大きくなります。
簡単なお手伝い
キッチンでのお手伝いも沢山あります。我が家ではドレッシング作り、炊飯、だし巻き卵作りなどは子どもの担当になっています。
特にドレッシング作りは小さな頃からできます。ガラスのジャーに質の良いオリーブオイル、ビネガー、レモンと塩を入れて振るだけ。それだけでも美味しいドレッシングになるし、どんどん応用してプラス何を入れるかで無数のドレッシングを作り出すこともできます。スーパーのドレッシング売り場はまるでシャンプー売り場のように綺麗いパッケージされた商品が売っていますが、そんなものにお金を使わなくても、もっと美味しいものができます。
炊飯も子どもでもすぐにできる仕事です。お米を洗って、鍋に入れて、水の量をはかって、火にかけて20分。
我が家は電子レンジや炊飯器は使っていないので、基本的な道具だけですべてを料理しますが、そうするとどこかに旅に出ても(キャンプでも)同じように美味しい食卓ができますよ!
あとは、自分たちで作ること。以前にフルーツのキャニング、餃子作りなどを書きました。去年から味噌作りを始めたので、また紹介します。
こういった、日々の習慣としてできることを少しづつ増やしていけるといいなと思います。
去年から味噌を作り始めたので、また紹介できたらと思います。