春の訪れとともに行われたもう1つの大きなイベント、5月のメイフェアについて。
日本でも五月祭、メーデーとしてのイベントは結構ありますね。メーデーというと労働者の日という感じですが、シュタイナー学校ではヨーロッパでいう五月祭ということでこんな意味があるそうです。
かつて、ヨーロッパ各地では、精霊によって農作物が育つと考えられており、その精霊は、女王や乙女のかたちで表現されていた。春、地域によっては夏といった、生育・繁殖の季節を迎える季節の祭りで、乙女たちや男女の結婚は象徴的なものとされ、それが五月女王(メイクィーン)や、子どもたちによる疑似的な結婚式へとつながって行った。
メイポール(字義通りには「五月の柱」)を森から切り出して飾り、その下を人々が踊りまわる。病気や悪霊を逃れるために、生命と春の象徴である樹木を立てたのがそもそもの起こりで、モミや白樺が主に用いられる。
このメイポール(高い木の棒の周りを子供たちが走り回るダンス)がハイライトになります。
高学年のクラスがバイオリンを弾き、歌を歌い、広い草原で次々といろいろなダンスをしていきます。メイポールのてっぺんから繋がる布を一人一人が手に持ち、グルグルと交錯しあいながらダンスをすると、どんどんとポールに編み込みができて行くのがとても面白い。
結局ダンスの時間などほとんど大雨状態でしたが、フィールドに出て行く親も子供たちもびしょ濡れになりながらダンスをしていました。
幼稚園クラスの子は観客としての参加のみですが、親たちによるカフェや軽食の出店もあり、知っている小学校クラスの子たちの楽器演奏を聴けたり、休日のイベントとして楽しい1日となりました。
ところで大きなイベントであるこの日は残念ながら大雨。多分日本だったら早朝に決断されて中止や延期になるくらいの天気でした。
こちらは天気予報があてにならないし、天候がどんどん変わるからか、誰も雨のことは気にせず、そのまま何事もないように雨の中で行事が行われたのでした(笑)