2014年のクリスマスは北信州の豪雪地帯にあるコテージで過ごしました。
娘が3歳くらいの頃に一度行ったことがあり、とても良い思い出だったので「日本に帰ったらまた行こう」と計画していたのです。
実家エリアから車で5時間程。長野の最北部、峠を1つ超えれば新潟という地域。雪の量はまだまだ序の口という時期ですがそれでも2メートルほどの積雪がありました。
真冬なのでコテージの周りは雪しかありません。外で雪遊びをしたり、クリスマスのディナー、ケーキを作って過ごしました。そして滞在中にスキーにも。娘にはまだスキーをさせたことがなかったので、日本に帰っている間にと思い、北信州の野沢温泉村にあるスキー場に行きました。
はじめてのスキー
娘のスキーはこの初日にスキースクールに入校しました。野沢温泉スキー場のキッズ・スクールでは、英語を話す子どものためのクラスもありました。旅行者家族はもちろん、旦那さんが外国人で、奥さんの故郷に来ているといった感じの家族も多く、英語クラスの方が人数が多いくらい(笑)
娘も道具の使い方から教えてもらい、午後にはゆっくりと滑れるようになりました。
娘がスキースクールで頑張っている間、僕は1人で数年ぶりのスノーボードを楽しみました。以前のようにアグレッシブな楽しみ方ではなく、何度も止まって景色を楽しむばかりでしたが。
野沢温泉は標高差が1085m、日本最大級のスキー場です。雪質の良さももちろん、目下には歩いて何種類もの湯を巡ることができる温泉村。温泉好きにとっては最高の場所です。そしてはやり、こういう日本ならではの良さをよく知っているのは日本人ではなく外国人。スキー場は海外からの旅行者で溢れています。
日本に旅行に来て、最高の雪を楽しみ、旅館に泊まり、情緒あふれる下町を歩いて温泉につかる。日本というと東京中心のサブカルチャーが先行するイメージですが、こういう旅行ができたらもっともっと日本の良さを感じられると思います。
コテージ滞在
コテージ滞在の魅力はキッチンで自分たちで料理ができることです。レジャーに行くと旅館で出てくる豪華な料理はもちろん、ランチもどうしても外食になりがちです。お金もかかるし、何より外食が続くと普段食べなれない調味料などを沢山摂ることになり、体にはとても負担がかかります。
キッチン付きであれば朝夕の食事はもちろん、ランチにもお弁当を作って持っていけるので、家族旅行にはとてもおすすめです。
日本の山間部の暮らし
こうして海外に暮らしながら、時々日本に訪れてみるといろいろな気付きがあります。
信州に訪れて改めていいな、と感じることは、雄大な山々があるのはもちろん、山間部に暮らす人たちの朗らかさ、控えめな所。それでいて、やはり暮らすには厳しい場所なので、質素ながら昔からの知恵が活かされ洗練された文化や生活習慣が根付いている暮らし。
人と接していても、内気な所は人によっては少し陰気に感じるかもしれないけど、ちょっとしたことで感じる暖かさがあって本当にほっとします。
今回もお店の人や山小屋の人、スキー場の人など、割と若い世代の人と沢山接しましたが、都会のファッションを真似ていたりで見た目に若い勢いを感じつつ、みな心の真ん中は純粋で人懐っこさを感じます。
何がそうさせるのだろう。
考えてみると、自然の存在の大きさに気付かされます。
山や木々、水の流れ。自然はただそこにあるだけで、もし都会的な生活を望むなら無くしてしまってもよいものですが、ただ生活が自然に囲まれて自然の中で生きているという感覚こそが、心を穏やかにしていくのかもしれません。