シュタイナー学校つながりの友人宅に遊びに行った時、そこの男の子が娘にニードルフェルティングを教えてくれました。
ニードルフェルティングとは
専用の針で羊毛どうしを絡ませる(フェルト化する)ことによって、形を造っていくものです。
6歳の娘は幼稚園で縫い物をしているため針の扱いは問題ありませんが、羊毛が絡まっていく仕組み、ひたすらチクチクする根気などは少し難しく最初は何をしているのか分からない様子でした。
でもとにかくやってみていると2色の羊毛がくっつくのが理解できたようで、それからかなり集中して何かを作っていました。とても集中してやっている姿をみて友達のお母さんが数種類の羊毛を少しくれて、翌日には娘と手芸店に行きフェルトニードルを1本買いました。
そして初めての作品として見せてくれたりんごとふくろう。
そして先日のバレンタインでは、手紙と一緒にハートのブローチを作ってプレゼントしてくれました。
ニードルフェルティングは、
- 最初が単なるつまりモヤモヤの物体であること
- そこから何かアイディアを見つけ、形造っていくこと
- その手作業には集中力と根気が必要なこと
という所が面白いと思います。出来上がりが何か実在のものでなくてもいいし、何かのモチーフであっても完成度が高い必要もありません。
日本でも興味をもったことがありますが、キャラクターや犬猫モチーフなどを完成させるためのパッケージで売られていることが多いようです。
作業を覚えるという意味では良いかもしれませんが、「何の情報もなく、ただふわふわの羊毛があるだけ」から頭で想像しながら何かを作る方が、子どもの創造力を感じられるのではないかと思います。
羊毛と針1本だけなので退屈した時に気軽にでき、子どもにとってもよい遊びです。
大人が上手に作ってみせること
後日、娘が作っているのをみてやりたくなってしまい僕も初めて作ってみました。
やり始めると面白くてかなり集中してしまいます。
しかし、夢中でこの猫を完成させてふと我に返り「しまったかな」と思いました。
娘はこの猫をとても気に入り、自分でも作ってみようとトライしましたが、こんなに上手にできる訳はなく途中でやめてしまいました。今後、猫を作ろうとしたとしても「パパが作った猫」がかならず頭にあり、それより上手にできないものは失敗だと考えてしまいます。
僕はできるだけ子どもと一緒に何か作ったり描いたりするようにしていますが、元々自分も細かい作業が好きという性格から「やってみたい」という気持ちが出てしまいしばしば先走ってしまいます。
「上手な手本を先に見せることは、時に子どもの発想や意欲を奪ってしまうことがあるからね」そう過去にも何度か奥さんに注意されたことがあります。
パパがどうしても作りたくなったら、みんなが寝静まった夜中に1人でやるのがいいかもしれません。