← 子どもと「食」を考える 1 / 習慣の続きです。
アリス・ウォータース「Art of Simple Food」
これは大人向けですが、食に関する書籍でアリス・ウォータースの「Art of Simple Food」という本があります。レシピ本ではありますが、写真は一切なく挿絵のみの、辞書のように大きくて重い本です。ここにはレシピ以外の、食べていくことに対するとてもシンプルで大切なことが書かれています。
アリスの考えは最初の見開きのページに集約されています。
Eat locally and sustainable.
地元で環境に配慮して持続可能的につくられたものを食べましょうEat seasonally.
旬のものを食べましょう。Shop at farmers’ marckets.
ファーマーズマーケットで買い物をしましょう。Plant a garden.
庭に食べられるものを植えましょう。Canserve, compost, and recycle.
ものを大切にし、コンポストをつくり、そしてリサイクルに努めましょう。Cook simply, engaging all your senses.
料理はシンプルに、五感をすべて使って。Cook together.
みんなで一緒に料理をしましょう。Eat together.
みんなで一緒に食べましょう。Remember food is precious.
食べ物は尊いということを忘れずに。
他のどんな流行りのレシピや美味しそうな写真がなくても、このシンプルな言葉が意味することを考えるだけで、食生活はハッピーで持続可能なものになるものだと感じています。
この本ではオリーブオイルやスパイスなど、常備する食材のシンプルなリスト。そして一生のキッチンに十分な調理器具も1つ1つ丁寧に紹介されているので、とても参考にしています。
自然環境にとっても、心身にとっても健康的な生活とは何か、ということに関心があれば、ぜひ読んでみてください。
アリス・ ウォータース (著) アート オブ シンプルフード
日本版は日本で手に入る食材がメモしてあったり、分量などが日本式に直してあったりして使いやすくなっています。
親子で楽しめる料理番組
さらにアリス・ウォータースの「アリスのおいしい革命」という日本語のDVDがあります。DVDまで買うと、なんだかただの熱狂的ファンのように思われるかもしれません。僕がこれを買った理由はアリス・ウォータースの考えを子どもたちと共有するためです。
映像というのは、やはり子どもにとってはとてもわかりやすいもの。DVDはクッキング番組のように一食分の料理を作っていくという20分くらいの番組が沢山入っているという構成になっています。
子どもと見ると、出来上がる料理に「たべたい!美味しそう!明日作りたい!」という言葉ばかりなのですが、調理の作業1つ1つをこなしながら、アリス自身が「なぜそれを選ぶのか、なぜそうするのか」を話しながら作っていきます。考え方は、さっきの言葉に通じます。シンプルで、一貫していて、そこから様々な料理が生まれてきます。
観た後、とても幸せな気分になります。料理を覚えるためでなく、食について考えるきっかけになる、最高の料理番組だと思います。
これは元々はNHKの番組のため再放送されることもあるようなので、もしやっていたら観てみてください。うちはテレビや録画する機械がないので、DVDで購入することができて本当によかったです。
それでは、よい食生活を!