我が家では子ども向けの本選び、読み聞かせ、図書館へ連れて行く、など本のことは母親と一緒にやっています。本選びや、読み聞かせてどう反応するか、などとてもよく見てあげていて、それが娘の本ライフを豊かにしてくれているようです。
僕は本屋の児童書コーナーに行くことはあまりありませんが、たまたまネットで知ったりして興味を持った本を購入し、母親との読書タイムとは別に本を読んであげることがあります。
これまではデザインのよい絵本や図鑑がメインでしたが、最近は娘も絵本ではなく文字が多く長い物語を楽しめるようになっていて、本選びの対象も広がってきました。
この前はキャンプのおともに「ながいながいペンギンの話」を持って行き、一緒に読みました。
キャンプ場で朝食の後に湖のほとりにチェアを置いて読書タイム。
娘は長い話でもずっと集中して聴いていました。
お別れのシーンでは、僕も涙がこみ上げ息が詰まって読めなくなる。
そうして隣を見ると娘も目に涙を溜めている。
青空の下、何のノイズもない環境で本を読む贅沢な時間でした。
読み聞かせは読み手や読んだ時のシチュエーションによっても、受ける印象は変わります。
既に家にある本を読むのもいいですが、子ども自身が選ぶ本、お母さんが選んでくる本、父さんが選ぶ本、など変化があっても面白いかなと思います。
「ながいながいペンギンの話」と同じシリーズで、「ちびっこカムのぼうけん」「北極のムーシカミーシカ」も娘と読みました。
これからもまたとても面白く、これからも何度か読み聞かせをしたいと思います。
子どもと本
しばらく前に松岡 享子さんの「子どもと本」を読みました。東京子ども図書館のこと、さまざまな人や本との出会い、本選びや読み聞かせの楽しさが書かれています。
またグリム童話や昔話の素晴らしさについても書かれていますが、本当にその通りだと思います。
シュタイナーの幼稚園では絵や本を用いず素話で読み聞かせがあり、グリム童話のように中世で伝承されていた古い童話を題材にします。
それはそのような物語には永年変わらない人類の根源的叡智が盛り込まれ、また幼児期の子どもにはそのファンタジーを無邪気に受け入れる能力があるからではないかと思います。
「絵本はいいもの」といえど、書店の子ども向けコーナーには商業的成功を目的に描かれたきらびやかな本ばかりが並びます。
有名な絵本専門店の選書ですら、何やら昔の音楽ヒットチャートのように見えます。
そんな違和感を感じているお父さんお母さんには、いや全ての子育てをする方に読んで欲しいと感じる本です。