我が家では自家製味噌を作っていて、毎年2月〜3月頃にその仕込みを行います。
作り方
かめ
味噌の瓶はその辺のホームセンターでも売っていると思いますが、できれば日本製のものを探したいところです。長期間に渡って水分の多いものを入れるため、焼き物や釉薬の成分が安全であることはとても重要だと思います。
我が家では実家からもらった昔のもの、そして愛知県常滑市に直接出向いて買った昔ながらのものを使っています。人が欲しがるものではないので、昔の品がリサイクルショップに転がっていることも多いと思います。
材料
大豆、こうじ、そして塩
手順
大豆を煮て、潰して、麹と塩に混ぜて、瓶に入れて寝かすだけです。
味噌に限らずほとんどの食品は自分で作らなくても買うことができます。しかも日本ではほとんどの場合で買うほうが安いように思います。
しかし、例え「最高級」とか「純国産」とか「有機」などと書いてある良い品であっても、知らない誰かが大量生産したものよりは、自分で作った方が安心です。そして作るという過程自体がとても楽しく、それを家族で楽しめば、それよりも美味しいものはありません。
味噌は日本食には無くてはならないものだし、仕込むのもとても簡単なので、自宅で作ってみるのはとてもおすすめです。
失敗することの大切さ
全くの知識ゼロから始める場合、本屋や図書館でいいと思った本を1冊選び、それだけでやってみるのがいいと思います。3ヶ月後に全部カビても、それはそれで、一生の体験談。
今って、料理するにも、旅行に行くにも、何かを買うにも、何をするにもみんな「絶対に失敗したくない」から、まずスマホを握りしめて必死に検索します。そうやってみんな同じ場所に行き、同じことをして、同じものを買っています。
そうではなくて、自分の人生なら、自分で失敗しながら自分のペース成功に繋げた方がずっと楽しいと思います。また、そういう自分たちだけの過程を子どもと一緒に体験することは、親が限られた時間の中で教えてあげられることの1つだと思っています。
作ることのもう1つの理由
自分の家で自分たちの分だけ作ることは、安心な食事ということだけではありません。
市販品を買う場合に出るパッケージゴミ、プラスチック、ビン、それらの資源浪費も減らすことができます。「プラスチックゴミも、ペットボトルも、ビール瓶も、リサイクルされるんだからいいじゃない」という人がいますが、製造するためのエネルギー、再生するためのエネルギー、輸送トラックのエネルギー、これらのことを考えれば、僕はあまり気安く買いたいとは思えません。
自分の家で、自分たちの分だけ作る。
家族で食卓を囲む。
少しあまれば友達やご近所にあげて、作り方とか、美味しいとか、会話を楽しむ。
それは本当に幸せなこと。
今の世の中は、何もかもがあまりに商業的すぎるように感じます。「お洒落」で「インスタ映え」して「コスパ」が良い。僕は、そういう言葉、そういう言葉を発する人や情報とはできるだけ距離をおくようにしています。