幼児期の言語学習についてという回などで、赤ちゃんの時から声がけ、語りかけ、そして絵本は5年間で1000冊以上読んだかも、という話を書きました。
娘が7歳を過ぎた頃から、自分で沢山の本を読むようになりました。
6歳頃からひらがなの勉強を始め、7歳頃に日本語の読み書きをしっかりと出来るようになったのですが、それを機に1人で読書をするようになり、今は暇さえあれば読書をしています。
読んだ本の記録ノートを見てみるとこの半年で200冊を超えていて、本の種類は低学年向けの本から始まり、最近は高学年向けの本も読んでいるようです。
影響しているかもしれないこと
先日、子どもを本好きにするにはどうしたらよいか?という記事を目にしました。
親として「本好きになってほしい」などとは思ったことはなく、その為に何かをしたこともないのですが、我が家の環境は、もしかしたら「子供を読書好きにする方法」の1つかもしれません。こういうことが良いのかも、ということを挙げてみたいと思います。
幼年期の読み聞かせ
0歳の時から、絵本の読み聞かせはかなりの量でした。家には絵本が沢山あり、図書館にもかなりの頻度で通い、また同じ本でも何度も何度も読んでいました。
生活習慣として本がいつもそこにあるということは、大きいかもしれません。
6歳まで字を教えていない
日本の常識からいうと遅いと思いますが、6歳までひらがなを教えていませんでした。自分で読むのではなく、その年齢に合った絵本、児童書を読み聞かせをしていました。
テレビなどの受動的メディアがない
我が家にはずっとテレビがありません。また昨今の子どもたちにとっても大きな存在である「スマートフォンやタブレットでYoutubeなどを見る」ということもありません。
そういった受動的かつ刺激的なメディアがないというのは大きいと思います。
私たちの興味というものは常に相対的に、より刺激的な方に惹かれていきます。いくら面白そうな本があっても、例えばテレビやYouTubeという選択肢があれば、そちらを観たくなってしまうものです。
選択肢がありながら禁止するのではなく、そもそも選択肢に無いというのがポイントなのかもしれません。
親も読む
僕も妻も割と本を読みます。身近で本を読む人がいて、その姿を日常的に見ることは少なからず影響するのかもしれません。
させるのではなく、そうなる
「子どもを本好きにする方法」などと題した記事では、どうしても親の希望や理想として本を読んで欲しい→そのためにどうするかという思考になっている気がします。それは難しいと思います。
そもそも子どもにとって本を読むということは、国語力や理解力というもの以前に、目の前のことを忘れその本の世界に没頭する好奇心と集中力が必要だと思います。国語力などは読んでいるうちに自然とついてくるものです。
なので「早期教育で幼稚園のころから読み書きを教えてそれから本を与えて…」ではなくて、「幼児期に溢れる好奇心や創造的な感覚を出来るだけ大切に育て大きくし、あるときポンと読み書き能力を付ける」ということができれば、自然と本が好きになるのかなと思います。
弓矢を解き放つ瞬間
シュタイナー教育関連のある人のインタビューで、幼稚園部から小学部へ上がる切り替わりについて、こんな風に表現していました。
弓に矢をつがえ、その反発力をいっぱいにため込むように引いて引いていく。その矢を解き放ち、文字通り矢のように飛び立つ
つまり、幼児期からあれこれ教え込んでいくのではなく、その時期をしっかりと見極めそこまではあえて創造的な世界を守り、十分な準備ができたところで一気に学びを開放するということです。
読書に限らず、早期教育で小さな頃から何でも教えてしまうのではなく、幼児期にしか無い好奇心、物を知りたいという気持ちをできるだけ大きくするということは大切なのかもしれません。
寝ても覚めても本を読む デジタルパパの子育て日記
[…] 以前、娘が本を読みだしたという話を書きました。 […]