最近は映画を観ることはほとんどありません。何年もテレビを持っていないのでそもそも家で観ることはないのですが、映画館に行くということもありません。それでも、唯一映画を観る機会を与えてくれるのが飛行機です。
自分の周りでも家にテレビがあるという家庭はほとんどなく、また娯楽で映画に行くという人はほぼいないのですが、ホリデーシーズンには飛行機で帰郷する人も多く、映画の話題が上がることがあります。
冬休み空けの先日、あるパパ友からカナダの国内線で日本の映画を観た話を聞きました。
彼の説明してくれたあらすじを要約すると「主人公は珈琲店を営む女性、そこにいろいろな人がやってきて彼女は皆を助ける。いろいろな困難が起こるが、皆がひたすら助け合い、そのお店は続いていく。とても詩的な物語。」ということでした。
彼はタイトルも覚えていなかったのですが、気になって調べてみると比較的新しい映画で「ふしぎな岬の物語」という作品が見つかりました。
もう少し調べると原作の小説があるということ。映画を観ることはできないので、小説を読むことにしました。Kindle版も出ていたので、その話をした夜には日本語の原作を読み始めました。
ものとの出会い方
この作品が日本ではよく知られた映画なのかどうかは分かりませんが、こうして友人から彼の言葉でどんなストーリーだったかを聞いて出会う映画であれば、どんな映画でも観てみたいと感じます。
僕が映画を観なくなった理由は、「ものとの出会い方」に関係しているかもしれません。
コマーシャル、街角の宣伝、ネットのレビュー、そういう「不特定多数の誰かから不特定多数の誰か」に発信される大量の情報に嫌気がして、そういうものと関わらない生活を選ぶようになった。そんな中でテレビ等と同じように、映画というものにも興味がなくなってしまったのかもしれません。
でも、映像作品としての映画が嫌いになった訳ではありません。
こうして、自分の生活の中で出会うべく文脈があり、出会うもの全ては、積極的に受け入れて体験してみたいと感じています。
今回観た映画
今回の日本へのフライトで僕が観たのは「グレートデイズ」というフランスの映画。
主人公は車いすの青年。失業中の父親。親子との関係、そして家族内の関係も上手く行っていない中、ある日青年が父とトライアスロンに出場したいと思い付く。
父親も母親も反対していましたが、青年の思いは強く父親とのトレーニングがはじまる。
とても単純な物語でしたがとても感動しました。もしトライアスロンに興味があればぜひ観てみてください。
とりとめのない文章になりました。今回はこのくらいに。