ハロウィンの季節がやってきました。
カナダでは当然のごとくハロウィン文化があり、街は飾り付けされ、週末は子ども向けのイベントがあったり、当日夜は仮装した子どもたちがお菓子を沢山もらいます。
文化的な風習なので楽しいと言えば楽しいのですが、純和風な我が家はとしてはあまり興味がないのと、そもそも小さな子にキャンディーやチョコレートを配るというのがありえないので微妙なイベントです。
暮らしや子育ての価値観を共有できている学校のコミュニティとはありがたいもので、通っているシュタイナー学校では少し違った楽しみ方をします。
キャンディーやチョコといった食べ物とは元々無縁であることはもちろん、子どもに無意味に恐怖を与える必要はない、といった考えを持っている親たちがほとんどのため、一般的な「Trick-or-Treating」に替わるイベントが企画されてています。
まず当日までに各家庭でカボチャのカービングをします。
一番簡単なのは顔を彫ることですが、テーマは全くの自由で風景がや動物をモチーフにした作品もたくさん。お父さんが本気を出してまるで彫刻作品のように驚くほど精巧なカービングをした作品もどんどん集まってきます。
そして当日夜、かぼちゃのランタンを校舎裏の広い草原に並べ、暗闇に浮かぶ幻想的な道を作ります。
暗闇に続くそのオレンジ色の道を、家族で歩いていく。
途中にはいろいろな話のワンシーンをテーマに仮装した小学クラスの子どもたちや大人が待っていて、物語の登場人物になりきってパフォーマンスをしています。
子どもたちは暗闇の中、お母さんやお父さんの手を握りしめつつ、目を輝かせて歩いていきます。
ところどころで出会う妖精たちが少しづつプレゼントをくれます。蜜蝋のろうそく、ハーブ、パンプキンシードのおやつ、りんご。
校庭を歩いて回るだけなので、さほど30分くらいのものですが、子どもたちはバスケットも胸もいっぱいで、その特別な夜を大いに楽しんでいます。
小学年クラスが作ったスープやデザートの出店もあり、それらを焚火を囲んで食べながら親たちが交流するのもハロウィンの楽しみの1つです。